資産設計の基本的考え

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資産設計の基本的考え

時間がたつほど威力を増す複利のチカラを意識しましょう。

「単利」と「複利」という言葉をご存じですか?
これらはお金を借りたり貸したり(預けたり)した時の利息の種類です。
単利とは、元本に対して利息を計算する方法。
複利は元本とその元本についた利息の合計額に対して利息を計算する方法です。
大した違いはないように感じるかもしれませんが、実際は大きく違います。
例えば、500万円の元本に対して1年の利回りが5%とします。
単利の場合、1年後には25万円の利息が付き、2年後も同様に25万円と、単純に25万円ずつ殖えていくことになります。かたや、1年複利の場合、1年後は単利と同じ25万円の利息がつきますが、2年後は26万2,500円の利息がつきます。「たった12,500円の差じゃないか」と侮るなかれ。初期の差はそれほど無くても、年数を重ねるほど、その差はどんどん開きます。
10年後には644,473円、20年後は3,266,488円、そして30年後にはなんと9,109,711円もの差になります。
期間が長くなればなるほど、そして利回りが大きいほど、単利と複利の差は、想像を超えて広がっていくのです。
余談ですが、相対性理論を発見した天才物理学者のアインシュタイン博士に「人類最大の発見は複利である。」と言わしめた複利のチカラの話はあまりにも有名です。

実際、複利運用で10年後、20年後、30年後にお金がどのくらい大きく育つか試算してみましょう。
例えば、毎月5万円を年利率0.2%で30年間積み立てると、元本1,800万円に55万円の利息がついて1,855万円になります。
では、年利6%の複利で運用した場合はどうなるでしょうか。
5年目に3,505,944円、10年で8,234,937円、同じ30年間の積立では50,476,880円になる計算となります。
ほんの数%の違いですが、期間が長くなる事で、3倍近い差ができてしまいます。
この複利の威力を意識しながら、お金を貯める発想から殖やす、育てるという発想に頭を切り替えてみると賢く資産形成をすることができそうです。

毎月5万円ずつ積み立てると30年後にいくらになるか

年利10%を実現するとなんと1億円を突破(単位:万円)
  1年目 5年目 10年目 20年目 30年目
0.2% 600,650 3,015,300 6,060,901 12,244,231 18,552,462
6% 619,862 3,505,944 8,234,937 23,217,554 50,476,880
10% 633,514 3,904,119 10,327,601 38,284,845 113,966,266

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